夜になると、屋根裏から何やら動物の足音や鳴き声が…。
「ネズミかな?」「猫かも?」と思っていたら、実はムササビやテンだったというケースが増えています。
この2種は見た目こそ愛らしいものの、住みつくと断熱材の破損・糞尿による悪臭・ダニ発生など、深刻な被害をもたらすことも。
この記事では、そんな夜間被害の正体を見極める方法から、
安全で効果的な追い出し・再発防止のコツまでを、女性の視点でやさしく紹介します。
「夜の音が気になるけど、どうすればいいか分からない」そんな方に寄り添う内容です。
ムササビとテンの特徴を知ろう
まずは、それぞれの動物がどんな生態を持っているかを理解しましょう。
● ムササビの特徴
ムササビはリスの仲間で、夜行性。滑空して木から木へ移動します。
家の近くに大きな木がある場合、屋根裏を巣として利用することがあります。
足音は比較的軽く、「トタトタ」「ササッ」という音が多く聞こえます。
また、巣材として断熱材をかき集めることがあるため、天井にシミや穴ができることも。
● テンの特徴
テンはイタチ科の動物で、動きが俊敏で力も強いのが特徴。
ムササビよりも足音が重く、「ドタドタ」「ゴトッ」という音を立てます。
雑食性で、小動物や果物を食べるほか、天井裏に溜まったフンが強烈な悪臭を放ちます。
また、繁殖期(春〜夏)は活動が活発になり、鳴き声も増える傾向にあります。
夜間被害でよくあるサイン
夜に屋根裏や天井から音がする場合、次のようなサインをチェックしてみましょう。
- 夜9時〜明け方にかけて音が聞こえる(昼は静か)
- 天井に黒いシミやフンの跡がある
- 屋根や通気口にわずかな隙間がある
- 外壁や雨どいに爪痕や毛の付着が見られる
- 家の周りに木の実やフンが落ちている
これらが複数当てはまる場合、ムササビまたはテンが住みついている可能性が高いです。
放置すると起こる被害
ムササビやテンを放置してしまうと、被害は日々進行します。
- 断熱材がボロボロになり、冷暖房効率が悪化
- フン尿の臭いが部屋に染みつく
- ダニ・ノミの大量発生による健康被害
- 天井の木材が腐食・カビ化する
- 夜間の騒音で不眠・ストレス
特にテンは肉食性のため、屋根裏でネズミや鳥を捕まえることもあり、
血液や死骸の悪臭が発生するケースもあります。
衛生的にも、心理的にも放置はNGです。
自分でできる安全な追い出し方
●光と音で「居心地を悪くする」
ムササビもテンも夜行性なので、強い光や音を嫌います。
- 屋根裏にLEDライトを設置して夜間照らす
- 小型スピーカーで**一定の音(ラジオや超音波)**を流す
こうした環境を作ることで、「ここは危険」と感じて自ら出ていく場合があります。
●忌避剤を使う
市販の動物忌避スプレー(木酢液・ハッカ油など)を屋根裏や侵入口周辺に散布。
匂いの刺激で一時的に追い出すことができます。
ただし、完全な駆除には定期的な再散布が必要です。
●巣材・フンの撤去と清掃
出ていった後は、必ずフンや巣材を除去して消毒を行いましょう。
放置するとダニ・カビが繁殖し、再侵入の誘因にもなります。
やってはいけないNG行動
- 棒などで直接追い払う(噛みつかれる危険)
- 捕獲・殺傷を自分で行う(鳥獣保護管理法違反)
- フンを素手で触る・掃除機で吸う(感染症リスク)
ムササビやテンは「鳥獣保護法」で守られているため、
無許可で捕獲や殺処分を行うことは禁止されています。
安全に駆除するには、専門業者への依頼が最も確実です。
専門業者に依頼する場合の流れ
- 現地調査(足跡・フン・侵入口を特定)
- 追い出し作業(ライト・音・忌避剤などで退避)
- 清掃・消毒・脱臭
- 侵入口封鎖(金網やパネル設置)
- 再発防止保証・定期点検
費用の目安
| 作業内容 | 費用相場(税込) |
|---|---|
| 現地調査・見積もり | 無料〜5,000円 |
| 追い出し・忌避作業 | 20,000〜50,000円 |
| フン清掃・消毒 | 10,000〜30,000円 |
| 侵入口封鎖工事 | 20,000〜60,000円 |
| 再発防止保証付きプラン | 60,000〜120,000円 |
再発防止のための対策
- 屋根・通気口・換気扇まわりの隙間を金網で塞ぐ
- 家の周囲の木を剪定して屋根に届かないようにする
- **夜間の照明(センサーライト)**を設置する
- 食べ物・果物・ゴミを屋外に放置しない
ムササビは木を伝って滑空し、テンは地上から登って侵入します。
そのため、木と屋根の距離を取る・隙間を塞ぐのが何よりも効果的です。
まとめ|夜の不安を「安心」に変えるために
夜の屋根裏から聞こえる音の正体は、もしかするとムササビやテンの訪問かもしれません。
放っておくと被害は広がりますが、正しい知識と行動で再び静かな夜を取り戻すことができます。
- 無理に追い出そうとせず、専門家に相談する
- 侵入口の封鎖と環境改善で再発を防ぐ
- 早めの対策が心と住まいを守る近道
女性でもできるシンプルな工夫で、屋根裏の不安を解消しましょう。
そして、安心して眠れる夜を取り戻してください。


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